昔かいた文集を大人になってから読み返してみるととんでもなく面白い

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こないだ実家に行ったところ、母が俺の文集を引っ張りだしてきたんですよね。

よくこんなのとってあるなぁと感心しながら読んだところ、大変恥ずかしい気持ちになりました。

保育所時代の文集から振り返りますね。

題材は「楽しかった思い出」

他のみんながドッジボールやお遊戯会のことを書いてる中、俺が書いたのは

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

「キャンプで寝るとき」

地味すぎる。

将来の夢にも注目してみる。

「くつやさん」

なぜだ。

販売員なのか、それとも職人になりたいのか。

どっちにしろ幼稚園児にしては現実的で小さな夢だ。

次、小学校1年生。

まずは似顔絵。

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

目が怖い。

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他の子は漫画のようなかわいい目を書いてるのに、一人だけ猫のような目。

作文はどうか。

タイトル「おにいちゃんとけんか」

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

もっと楽しいこと書けよ…。

最後は「とってもいやなきもちでした」で終わっている。

絵もね…ソファーに座ってる体が透けています。透けながらニヤっとしてます。

続きまして二年生。

絵。

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

怖っ!

これ何の絵?

窓が四つの飛行機らしき物体に、でっかい人間の頭部が乗っている。

自分が描いておいてなんだけど、不安を掻き立てられるような絵だな。

作文。タイトル「地しんがおきたこと」

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

地震を初めて体験して興奮し、血迷って文集の作文の題材に選んでしまったようです。

近所の友達に電話をかけたらつながらなかったから、直接行って聞いてみたら「誰も隠れなかった」と言われてびっくりしたところで終わっていました。

ど う で も い い。

「兄」と書かれた服を着た人物が前面に描かれていますが、うちの兄はこんな服は持っていなかったはずだ。

妹は「ま」で、こたつの中で直立しています。

自分だけはなぜか「T」とアルファベットで書かれたちょっとオシャレな服を着ています。

三年生。

表紙の版画。

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

キーパーをやっています。番号は1。

二年生から比べたらまずまずの上達が見られるが、サッカーのユニフォームなど着たことがない。

作文はマラソン大会のことでした。やっと学校行事を題材に選ぶようになりました。

四年生。

版画。

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

またキーパーかよ!

やったことないのに!

作文は、女満別にキャンプに行ったことだったんだけど、字が汚いうえに字間が詰まってて恐ろしく読みにくい。

五年生の文集は見当たらず。なぜなのか。

六年生。

卒業文集なので作文が一人につき二つ載ってました。

一つ目。タイトル「運動会」

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

足が完全にきんぎょ注意報のわぴ子。

二つ目。タイトル「将来の夢」

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

医者らしい。

内容を要約すると、

「札幌の病院の医学部に入学

病院のすぐ近くのアパートに住んでいて、コンビニのバイトをしている

国家試験をギリギリ受かる

中古車を買うが3日で壊れる

人生いいこと何もないなと思う

27歳で自分の研究室をもらう(何の?)

新人だが給料は50万

研究テーマがノーベル医学賞を受賞し、若くして医院長になる

新築庭付き一戸建てを購入し、ベンツとポルシェに乗っている

人生いいことだらけだなと思う

おわり 」

人生というものを舐めきっていますね。

過去に戻って説教したい。アホすぎる自分にビンタしたい。

中学校の卒業文集のタイトルは「力の限りゴーゴゴー」でした。

時代を感じます。

一人一人プロフィールを書いているんだけど、一番下のフリースペースに俺が書いたのは

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

昨日生まれたらしい。

お前は一体何者なんだと。

最後に、小学4年生のときの、学校生活の目標を書いたものが出てきたので載せます。

高ければ高い壁の方が登ったとき気持ちいいもんな

生活の目標のところに「友達をなくさないようになる」って書いてあった。

「なくさないようにする」

ではなく

「なくさないようになる」

と書いてあるということは、しょっちゅう友達を失くしていたのかもしれません。

これからも、失くさないように頑張ろうと思います。

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