東日本大震災から今日で2年。
節目の日ということで、色々なメディアが震災の特集をしていた。
夕方のニュースにね、場所はどこか忘れたけど、高いビルの屋上に登って津波から助かった男性が出ていたんだ。
その屋上からは、自分の親と弟が非難した市民会館が津波に飲まれていくのが見えた。
男性はそれを見ながら「あぁ、両親と弟はもうダメだ」って思ったんだって。そして実際、家族はみんな亡くなってしまった。
少し離れた場所ではあるけれど、愛する人の死をどうすることもできぬまま見届けるしかなかった男性の気持ちはいかばかりか…淡々と語っていたその口調が、逆に見る者の胸を締め付けた。
数ある報道の中でも一番グッときたのは読売新聞の特集だった。
今日の読売新聞18面から19面、そこには見開き一面に渡って亡くなった方の写真と遺族からのメッセージが載っていた。
なんとなく読み進めていくうちに自然と涙が溢れて、胸がいっぱいになって、とても最後までは読みきれなかった。
特に親から子供へのメッセージはやり切れない。子を亡くした親の心中は察するに余りあるものがあります…。
新聞の見開き分、数にしてもせいぜい30人くらい。そこにこんなにたくさんの思いが詰まっているんだ。
それを考えると、死者行方不明者1万8千人という数字は余りにも大きいと改めて痛感した。
亡くなった方達のご冥福を、遺族に明るい未来が待っていることを、そして二度とこのような災害が起こらないことを心から祈ります。