PRIDE 池袋ウエストゲートパークX

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さっき読み終わったこの本。

PRIDE(プライド) 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫)/石田 衣良

¥530
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感動が冷めやらぬうちに感想を書いておきます。

IWGPシリーズが完結する10巻目。

このシリーズが好きで全部持っているんだけど、話の流れは正直ワンパターン。

何らかの犯罪に巻き込まれた被害者が、池袋で果物屋をやりながらトラブルシューターも請け負っている真島誠に相談する。

そのトラブルを誠とGボーイズが解決していく。

何となくオチはわかるんだけど、それでも好きで読み続けている理由はなんだろう。

やっぱり一番は誠の人間性だと思う。

熱くて、誠実で、他人を思いやる心を持っていて、どんなときも相手の気持ちになって人に優しくできる。

昔から映画でも漫画でも、そういう主人公に憧れちゃうの。

それに華を添えているのが池袋のキング・崇。

キングは王様じゃなくてキング牧師のキングだかんね。

こいつはもう、なんせ強い。顔もかっこよくて、金持ちで頭も良い。アイキャンフライ。

ドラマのイメージが強すぎて、本を読んでいてもどうしてもこの二人が長瀬と窪塚で再生されてしまうよね。

当時窪塚の演技が良くて、キングがすごくかっこよく見えたもんだ。

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今では考えられないくらい超豪華キャストだったよね。

主演の二人意外にも、佐藤隆太、妻夫木、山ピー、坂口憲二、渡辺謙、加藤あい、阿部サダヲ、きたろう、小雪、森下愛子、酒井若菜、矢沢心…

それに脚本がクドカンだもん、面白くないわけがない。

今回の短編集の中では、本のタイトルにもなっている「PRIDE」っていう話が一番面白かったな。

貧困ビジネスとレイプ犯の話。

誠の真っ直ぐさ、キングとの友情、胸がすくようなラスト。

これぞIWGPと言えるような、シリーズ完結の最終話にふさわしいストーリーだったと思う。

犯人達にはもっと痛い目に遭ってほしかったけど、彼女の思いに応えてそれをしなかった、「負けなかった」誠は偉い。

そう、この話は恋愛要素も含んでいて、ラストには誠に彼女ができるんです。

そしてあのキングにも彼女ができます。二人そろってパチパッチです。

二人のファンとして、いい彼女ができて俺も嬉しいわ。

などと人のことを喜んでいる場合ではない。気付けば俺も誠より年上だし…

誠のように、店番してれば向こうから出会いが舞い込んでくるわけもないし。

女なんて星の数ほどいるっていうけど、手の届く星なんて限られているし。

きれいなジャイアンは「男は草食系でいいんだよ。女の子は花なんだから」って言ったけど、綺麗じゃない花もトゲのある花も、めっちゃ臭い花なんてのもあるし。

寂しくなって飲んだくれて、危うくフェイスブックの広告に出てくる「omiai」っていう謎のアプリに登録しそうになったわ。

すごくカワイイ子の写真を使って「寂しいよ…」なんて言われたら、ねぇ?

いや実際アプリの登録画面まではいったよ?

でも何か男性だけ有料なんだってよ。気に入った子がいても、メッセージのやりとりすんのにはお金かかるんだと。

いくらくらいなのかなと思って、料金表のページに飛ぼうとしてもまた登録画面に戻ってくるのよ。

おどりゃクソ森!

こっちはブログのネタにでもなればと思って、やましい気持ちなんかは一切なくて本当にほんのちょっとした好奇心で調べようとしただけなのに、登録しないと料金もわからないとかアホかと。

まぁ登録するだけなら無料なんだけど、なんかシラけたからそこでやめた。

ていうかこれ、今までの出会い系と何が違うの?

むかーしからあった出会い系が、ただフェイスブック版になりましたよーってだけやん。

どうせ金払ってやりとりしてもサクラばっかりでしょうね。

ネットで調べても、このアプリはすごい!手軽に出会える!とかそういう評判ばっかりで逆にすげー胡散くさいよ。ステマ臭がすごいもん。

まぁ、そんな簡単に出会いはないってこったすな。

大親友の彼女がおいしいパスタ作る連れを紹介してくれるのを待つしかない。


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