きみは赤ちゃん10 雲海リベンジできるかな

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2016年8月のことです。

妻は妊娠28週に入った頃。

前回より少しふっくら。まだ妊婦とは気付かないレベル。

そんで赤ちゃんはこう。

前回と同じ写真だ。相変わらず骨だねぇ。

実の親の僕でさえ、この写真を見せられて特に何の感想も抱けないのですから、ブログをご覧の皆さんに関しては本当に何も湧いてこないですよね。すみません。

まぁそれはそれとして、皆さん「雲海」をご存知でしょうか。読んで字の如く、雲が海のように広がっている壮大な景色。

北海道ではトマムの雲海テラスが有名ですよね。

雲海はいつでも見られるわけではない。時期が限られている上に、気象条件によって発生したりしなかったりする。その発生率は50%未満だ。運が良ければ見れるし、見れないことの方が多い。

僕達夫婦も、一度トマムまで強行スケジュールで行ったことがあるのですが、雲海は全然発生しなくて悔しい思いをしました。

早朝からめちゃくちゃ並んだのになぁ…(そのときの記事はこちら

でもそんなに遠くまで行かなくても身近なところにも雲海スポットはありまして、北見市の近くだと津別峠や美幌峠、摩周湖なんかが有名です。

そこまで標高が高くなくても見れるんだよ。意外だね!

割と近いし、これはもう行かない手はない。と雲海リベンジを思い立ちました。


決行は2016年8月13日。

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いくら手軽に行ける距離とは言え、雲海は夏場の早朝に発生するわけですから、家を出るのも必然的に早くなります。
確か金曜日で、まだ探偵ナイトスクープが放送されている時間に出発しましたからね。朝が早いというより、夜の深い時間と言う方が正確だ。

さてどこに行こうかと迷った末、最も遠いけど最も感動的な景色が見れそうな摩周湖に行くことに決めました。
摩周湖には展望台が3つありますが、僕らが目指した第三展望台はその中で一番高い場所にあります。

車を走らせること1時間40分。

峠を登り、標高も高くなってくるわけですが、なぜだろう。それにつれて段々と視界が悪くなっていきます。

ライトを点けていても10m先が見えるかどうかのレベル。

めちゃくちゃ嫌な予感がするし全然信じたくないのだけど、これはもしかして……霧…?

展望台に着いた頃には、辺り一面真っ白。

本当に夢なら醒めてほしいのだけど、これはもしかしてー?

まさかのー?

霧…?

それではご覧いただこう、こちらが展望台からの景色である。

なんっっっっッ………にも見えない!!!!!

大げさじゃなく、手前の柵以外は何にも見えまへん。

くそ!クソ!霧の摩周湖マジ伊達じゃねえ!!!

霧の摩周湖マジ伊達じゃねえ!!!(気に入ったので2回言ったよ)

他にも雲海目当てと思われる人々が結構いたんだけど、皆一様に残念な表情をしていた。

当然だ。

早起きしてきたのに目当てのものが見れなかったらがっかりするよ、にんげんだもの。

この仕打ちは何だ。

リベンジどころか前回より遥かに悪い結果と言える。待てども待てども霧が晴れる気配はない。
このまま夜が明けてしまうことは自明の理。

仕方ないので記念写真を撮って摩周湖をあとにする。

きっとまた来るからな!

しかしこの時点で時計を見ると、何と5時。

土曜日の5時!どこへでも行けちゃうぜ!わかちこわかちこー!!


気を取り直して次に向かったのは

地平線の見える大牧場、多和平。

標茶町にあるこちらのキャンプ場では、展望台から360度の地平線が望めます。

今こそiPhoneのパノラマ機能が火を噴くぜ!おらっ!!

と言いつつ普通の写真~!

そして相変わらず曇ってるぜ。せっかくのパノラマ風景が台無しやないの。

それにしても早朝の静寂と清清しい空気。マイナスイオンで心が癒されていくのを感じるわぁ。

俺もいつかはテントを買ってここでキャンプをしてみたいモンダミン。

記念写真を撮って多和平をあとにする。

トラクターはやっぱりクボタだね!(知らんけど)


次に訪れたのはこちら。

900草原という、弟子屈町の町営牧場。

弟子屈町の観光サイトにはこう紹介されています。

「900草原からは、摩周岳や硫黄山、藻琴山、また、天気が良ければ雄阿寒岳と雌阿寒岳も見ることができ、広大な草原とともに北海道らしさを実感できる場所として、訪れた観光客に感動を与えています。」

看板にも「もォー感激!大草原」とありますよ。

感動を与える、か。

確かにそうなんだろうね。

天気が良ければ、なぁ!!

こちとらこんな日に行ってるんでぃ!

少しは晴れ間を見せやがれってんでぃ!

あっ…取り乱しました…。

興奮しすぎて、つい自分の中の江戸っ子が顔を出してしまいました…。

全然感動できないまま、大草原を去ることになりました。
曇天模様の空の下、何も見えない牧場をはしごする。

何だこの旅は。

早起きは三文の徳じゃなかったのか。三文どころか何一つ得ていないぞ。せめて三文を寄越せ。三文っていくらだ。

などと暗い気持ちになりながら最後に寄り道したのがここだよ。

何?どこだかわからない?

え?沼っぽい?

ええい、沼などではない!立派な観光名所であるぞ!

仕方がない、看板を見せよう。

どうだ。

ボロボロで何て書いてあるかわからない?

オンネトーって書いてあるんだよ!

いやだからオンネトーだわ!

オンネトーって何かって?

知るか!!

語源はアイヌ語だろうけど、とにかく超神秘的で心落ち着く綺麗な湖だよ!

オンネトーはね、本当いいところ。

車を停めて、道路から湖のフチまで降りていって神秘の湖を間近で見ることが出来る。

あなたもきっと、ミキティー!!の言い方で「景色いー!!」と叫んでしまうに違いありません。

このとき初めて知ったのですが、どうやら道路を挟んだ山の上に展望台があるらしい。

間近で見るオンネトーも素敵だけど、高所から眺めるオンネトーもきっと絶景なんでしょうね。

そんな期待を抱いてちょっとした山道を登ってみることにしました。

うっそうとしすぎでしょ。

人は全然歩いとらんし、なんなら熊とか出てきても全然不思議はない。

どれくらい歩いたかなぁ。俺の体感だと500mくらいだと思うんだけども。

途中で蜂が襲ってきてめちゃくちゃ怖かったけど、それほど労せずして展望台に着きました。

期待とともに振り向いて、目に飛び込んできた景色がこちらです。

い い 加 減 に せ ぇ !

何にも見えやしねぇ!

ただねぇ、もうね、何となくこんな気はしてた。
だってこの日朝からずっとこうだったじゃない。

ちょっとでも期待したあたいが馬鹿だったよ…!

泣きながら来た道を引き返すと、あれだけ曇っていた空に晴れ間が広がり始めました。

今頃かよ。晴れるの遅すぎだろうよ。今までの時間なんだったの。

でも逆に思い出深い日になりましたわ。

オンネトーも笑ってらぁ。

娘が大きくなったら再リベンジするとしよう!

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