第5話はこちら。
3日目・札幌
おはようございます!
昨日で出張の用務を終え、あとは帰るだけ。
しかし今日はせっかくの土曜日なので、札幌に寄ってもう1泊することに決めている。
ホテルをチェックアウトしFUKへ。電車で5分。サンクス並みの「すぐそこ」感だ。
※FUK…福岡空港の空港コード
FUKはそこそこでかい。OMYの取り揃えも豊富で、これでもかと買いこむ。あっという間にすごい荷物になった。
※OMY…お土産
時間は11時前で、搭乗までにはまだ余裕がある。せっかく博多に来たのにまだ食べていなかったラーメンを食べることにしよう。
福岡空港にはラーメン屋が10店ほど軒を連ねる一画がある。その名も「ラーメン滑走路」。
どの店にしようかは迷わなかった。「博多一幸舎」一択だ。
なぜなら、6年前の旅行でも食べて味を知っていたから。
観光では冒険しない。失敗したくない男、それが俺。
あっという間に完食してしまった。
ふぅ……
OMK!
※OMK…オーマイコンブ
あ、ごめんなさいね大きな声で。
北海道のラーメンもうまいが、博多ラーメンも好きだなぁ。
腹も満たされたし、ラーメン滑走路から北海道に向けてテイクオフやでぇ!
ちなみに今回札幌に寄り道する目的、それは六代目・神田伯山の講談を聞くことだ。
ご存知だろうか、神田伯山。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いの天才講談師。ときどきテレビにも出演している。
俺もいつかは生で聞いてみたい、常々そう思っていた。
その願いが通じたのか、札幌公演の発売日にネットで申し込んだところ奇跡的にチケットが手に入った。
なんなんだ。こんなにあっさり手に入ってしまうと、俺がめちゃくちゃ運がいいのか、それとも実はそんなに人気がないのか疑わしくなるな。
とにもかくにも、この旅最大の楽しみが待っているもんで、FUKの時点でWAKなんだよね。
※WAK…ワクワク
ただ一つ問題があった。
神田伯山独演会の開演時間が15時ということである。
福岡から札幌まで、飛行機と電車の乗り継ぎがスムーズにいってギリギリ間に合う時間なのだ。
福岡空港発が11時40分、新千歳空港着が14時ちょうど。
新千歳空港から札幌駅に向かう電車「快速エアポート」の発車は14時06分、札幌駅着は14時44分。
そこから独演会の会場である道新ホールまで歩いて10分。これで開演5分前の到着である。
大丈夫、KUI、KUI。
※KUI…きっとうまくいく
次回、いよいよ札幌へ。開演時間に間に合うのか、俺…!?
第7話へつづく