8月1日に、女満別の水上花火大会を見に行ってきました。
網走湖の女満別湖畔で打ち上げるこの花火、湖面に反射する大輪がとても綺麗で、普通の花火大会とはまた違う趣があります。
花火を堪能して、さぁ帰りましょうと駐車場へ向かう最中、知らぬ間に蜘蛛の巣にひっかかったようで車に乗り込んだら頭に蜘蛛の糸がついていたんですよね。
それでまぁ「むかつくなぁ」とか思いながらも、ついた糸を取り払えば済むような些細な出来事ですから、気にせず車を発進したんです。
しかし、そのときすでに事件は始まっていたのです。些細な出来事なんかではなかったのです。
発車後、すぐに左腕に違和感を感じて何気なく目を向けると、何とそこには、まぁまぁでか目の蜘蛛が這っているではありませんか。
オニグモというのでしょうか、お腹の部分が丸く膨らんだあいつ。足もなかなか太くて立派だ。
想像してごらん?
気持ち悪いだろう?
うわっ!!
と叫ぶが早いか反射的に腕を振り上げた僕。
そしたら蜘蛛の野郎、腕の振り上げスピードに負けてどこかへ飛んでいってしまいましてね。
車を停めて大騒ぎで車内を捜索したのですが、暗さも手伝って全然見つからないのですわ。
いくら探しても見つからないので仕方なく発車。信号で止まる度に探してみても全然見つからない。
「あれは幻影だったのでは…」という思いが湧いてきて、そうであって欲しいという願いを胸に家路に着きました。
通勤で車を使わない僕は、次の週末まで車を動かすことなく過ごしました。
その間も蜘蛛のことは頭の片隅にあったのですが、夏の一番暑い時期の車内ですから、蜘蛛がいたとしても干からびて天に召されているだろうなと思っていました。
そしていよいよ土曜日、車を動かそうとドアを開けたら
満天の蜘蛛の巣
蜘蛛のやろう!
あいつマジ!
なんなん!
死んでないやん!
獲物とろうと必死やん!
車の中に張り巡らされた見事なまでの幾何学模様。そのシュールな光景に笑いさえ込み上げてくる始末。
蜘蛛の姿は見えないが、さすがにどこか狭い所でくたばっているのだろうと思い、糸を撤去しました。
(オニグモは体がでかいだけあって、腹立つほど糸が強靭でした)
そして迎えたその次の土曜日。車のドアを開けるとそこには
満天の蜘蛛の巣 Part2
おい!
おいクモ公!
いい加減あきらめんかい!
もう我慢ならん!殺す!見つけ次第殺す!
と息巻いて助手席のダッシュボードに目をやると、オニグモ様が静かに、そして堂々と鎮座しておられました。
ひぇっ…
と思わずひるむ僕。
奥さんに「クモ!クモ!」と言ったら、ティッシュでそいつを掴んでサッと車外に放ってくれました。
「死んでた?」と聞いたら
「かさかさだった」と答える心強さ。
この出来事がこの夏一番の踊るヒット賞でした。