妻が家で使っているハンドクリームを何気なく見てみる。
そこには「手荒れ」という力強い大きな文字。
この商品は手荒れに効くぞ!というメーカー側の強いメッセージが伝わってくる。
妻よ、手荒れをそんなに気にしているんだなぁ。
苦労かけてすまねえなぁ。うぅ…。
ひとしきり涙を流したあとに気付いた。
商品下部に「うるおい成分配合 尿素」と控えめに表記されていることに。
尿素、だと…?
調べてみると尿素には
- 肌を内側から潤す
- 角質を溶解して保湿する
- 角質を柔らかくしてくれる
などの効果があるようだ。
なるほど。ハンドクリームに配合されている理由はわかった。
しかしどうしても「尿」という一文字が気にかかる。
「尿=汚い」という凝り固まった固定観念のせいで、そのハンドクリームを見るたびに若干の抵抗を感じてしまうのだ。
尿素というからには尿に含まれる成分で、まさかヒトや動物のおしっこから取り出しているのか…?
などと余計な考えも浮かんでしまう。
調べてみると、科学的に生成する方法がちゃんとあった(当たり前か)
尿素、おまえ汚くもなんともないのに名前で損してるなぁ。
「下呂温泉」と同じくらい損しているんじゃないか。
濡れ衣を着せられてかわいそうに…。
はっ…!
尿素に同情してる場合じゃなかった。
これからも、冬のせいで(歳のせいではない)すっかり乾燥しきっている肌のためにしっかり働いてもらわなければならないのだ。
行き渡れ!尿素の潤い成分!