第5話はこちら
TOKYO観光⑤ 夜の東京散歩 六本木
東京タワーを出たのは21時。もうすることもないので人形町のアパホテルへ帰ることにする。
まだまだ電車が動いている時間だが、せっかくなので東京の街を、風を、空気を肌で感じたい。
よし、歩いて帰ろう。
とりあえず、ここから六本木が近いようなのでちょっと寄り道。
六本木に用事などないが、感じたいのだ。六本木の街を、風を、そしてそう、空気をね。
歩きながら、東京の街並みにカメラを向ける。
21時を過ぎてはいるがまだまだ明るいし車も多い。





1.3kmほど歩くと、テレビで見たことのある景色が見えてきた。


六本木通りである。
華やかな世界を生きているであろう、成功した若手起業家などがうろついている(イメージです)
TOKYO観光⑥ 夜の東京散歩 新橋
いつか俺も六本木で豪遊してやるぞと誓いを新たに、ホテルの方向へ向かって歩く。

脇の小路に目を向けると坂があった。丹波谷坂というらしい。
そういえば昔『全力坂』っていう、坂道をダッシュするだけのテレビ番組あったよなぁ。
そう思って調べてみたらまだやってんだね。2005年からやってんだって。すごい。ロングランすぎる。
ちなみに丹波谷坂は2006年に稲垣実花さんが、2009年に深山ジュンさんが駆け抜けたらしい。誰なのかは知らない。
新橋までの道すがら、壁面に「m」の文字が書かれたビルをいくつか発見した。

なんなんだ、m。
ドラゴンボールのダーブラが所有するビルなのか?
たぶんちがうだろう。しかし都会の一等地にこれほどデカいビルを建てるのだから、ただモノでないことだけはわかる。
さっそくスマホで調べたところ、森ビルの「m」であることがわかった。
ふーむなるほど、森ビルねぇ。
森ビル……というともしかしてあれかい?
森公美子さん関係の…
関係ない?まったく?
あ、じゃあ森泉さんとは…
それも?
まったく関係ないそうです。
森ビルっつうのは、森泰吉郎を創業者にもつ総合デベロッパーで、あの六本木ヒルズを開発したそうです。
すげぇー
森ビルすっげぇぇぇぇー
うなるほど お金を持ってる きっとそう
そんな一句が思い浮かんだ頃、新橋に着いた。


華の金曜日とあって、22時でも人がめっちゃ多い。
そして一度は来てみたかったあの場所へ。

「泥酔したサラリーマンがTV番組のインタビューを受ける場所」として有名な新橋駅西口広場、通称SL広場。
この日も何かしらのインタビューが行われていた。
テレビの外から眺めていた景色が、今まさに目の前に広がっていることに小さな感動をおぼえる。
SL広場の喧騒をボーっと眺めながら、コンビニで買ったビールをあおる。
楽しいひとときである。
ふと上空を見渡すと、いろんな芸能人に語りかけられていることに気付いた。

玉木宏さん「あなたの家は、ここにある。」
ないよ。
ここにはないよ。

ケイン・コスギさん「東京のマンション経営はCENTURY 21 レイシャス」
野原家よ、そんな看板に出ていていいのかい?
俺は知っているぜ、野原家がマイホームを購入したのは「はひ不動産」だとな。

川平慈英さん「新橋で疲れてちゃいられない」
ほんとそうだね。
謎の説得力がある。

竹野内豊さん「新橋のみなさん 帰りは、どうする?」
帰ります!自分、竹野内と竹野内のうちに帰ります!
お願いします!!!!
第7話へ続く