2019年8月、仕事で東京に行ったときのことを、6回に分けてアップします。今回は第5回目です。
全6回分の目次 |
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東京出張記 #1 品川 |
東京出張記 #2 東京駅 |
東京出張記 #3 東京都庁 |
東京出張記 #4 歌舞伎町 |
東京出張記 #5 新宿・上野 ←今回 |
東京出張記 #6 国立科学博物館 |
新宿の朝を迎えて
朝です。
劇場前広場、朝はさすがに静かだ。
でもゴミはたくさん落ちていて、祭りのような喧騒の名残が確かにあった。
ホテルから新宿駅まで歩いていると、ごみ収集車が結構な台数稼動していた。
土曜日なのにお疲れ様です。
歌舞伎町の人間は自分が騒ぐだけ騒いで、人にゴミを片付けさせることに何の罪悪感も感じないのか…?
ただのデカい迷路だろこんなもんは
さて、新宿駅に着きました。
朝食は新宿駅の「だし茶漬け えん」で食べようと思っていたけど、どこにあるのか皆目見当がつかない。
小田急エース北館にあるらしいということだけはわかるんだけど、
駅が広くて小田急エース北館がどっちかわからない。
案内図を見つけるたびに立ち止まり、現在地と目的地を確認しながら進む。
田舎人(いなかびと)丸出しだ。
一方まわりの都会人はと言うと、
こんなに広い地下の迷宮を、ただ一方向を見据えながら力強い歩みでずんずん進んでいく。
え、心の中に自分だけの地図もってんの?それどこで手に入れたの?
何にしろ都会人すごい。
だし茶漬け えん
やっとの思いでたどり着いたお店。
その名のとおりお茶漬けの店だ。
飲んだ翌日の朝食に持ってこいだろ。
色んなお茶漬けがあって選ぶのが楽しみだなぁと思っていたんだけど、朝は4種類の朝食メニューしか提供していなかった。
悲しかった。でも味は良かった。
釜揚げしらすと南高梅
上野駅を目指して山手線に乗車
朝食後は上野へ移動です。
山手線の車内、薄着の外国人お姉ちゃんがたくさん乗っていた。
夏の暑さと外国人のきつい香水。やや具合が悪い。
肌の色から察するに北欧系の出身だろう。
彼女たちの国ではムダ毛を処理する文化がないのか、腕の毛が生え放題だった。
完全にフリースタイルだ。毛たちも嬉しそうにはしゃいでいる。
滅多に経験しない都会の電車で人間観察に勤しんでいたら、あっという間に上野に着いた。
上野駅の罠
ホームに着いた時いつも思うことがあるんだけど。
電車から吐き出された人々が、全員一切迷いのない足取りで階段に向かうのすごくない?
電車の長さとか、降りる位置とかによって階段の位置も違うと思うんだけど、確認する素振りすら見せずに自分の向かうべき方向を見定めているよね。
なんでそんなすぐわかるの?俺全然わかんないよ?
でもあんまり立ち止まってキョロキョロすんのも恥ずかしいし通行の妨げにもなる。
それに、さっき新宿駅で素人感を丸出しにしてしまったこともあってね、
俺もそろそろ都会人の振りでもしてみますかってもんですよ。
本当は全然わからんのに、
あたかも「俺の行く方向こっちっす、完全にわかってるっす」という感じで、
人波に流されるまま歩き、階段を下りる。
この時の俺は、とりあえずホームから1階に降りればどの出口からでも出られるし、どの出口から出ても結局少し歩けば上野公園着くっしょ。
などと考えていた。
1階でどでかいパンダを見て「おー上野らしいねぇ」などと思いつつ、
「広小路口」という謎の出口から出てみる。
そこからグーグルマップを頼りに上野公園に入り、国立科学博物館を目指す。
真夏なのでセミの声がすごい。
本当にドラマや映画で見るような「ザ・セミ」みたいな鳴き声出すんだな。
北海道ではこんなことがないのでちょっと感動した。
それにしても全然着かない。汗も噴き出してきた。
博物館駅から遠すぎだろ。いいかげんにキャッスル(ヤポンスキー)
しかしこれは自身が犯した大きな間違いによるものだと、後になって気付いた。
上野公園に行くには上野駅で「公園口」から出なければかなり遠回りになってしまうし、
「公園口」から出るためにはホームから階段を上がらなければならなかった。
そんな罠ある?
思い返すと、確かにホームに「公園口はこっちだよ」的な看板がぶら下がっていたけど、
でもほら、こっちは「とりあえずホームから1階にさえ降りればどの出口からも出られるっしょ」の頭になってるから。
まさか上に上がるとかそんな考え持ってないから。
このとき俺は学んだ。
都会に行くときは目的地の駅だけじゃなく、どの出口から出るのかを調べるのを忘れてはいけないということを。
常識だとか言わないで。こちとら「駅の出口は1個だけ」が常識じゃい。
おかげでアホみたいに歩かされ、結局駅から15分くらいかかった。
正しい出口から出れば5分だったのに…
正岡子規の野球場の横なんか通らなくてもよかったのに…