至高の夜

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日曜の夜が最高だったのでここに記しておく。

最近、休日にお昼寝をしなくなった二人の娘。19時には妻とともに寝室に入っていく。

ふいに訪れる長めの一人時間(妻に心から感謝)

何をしようか考える。せっかくなので有意義に過ごしたい。I WANT YUUIGI。

早々に酒を飲み始めてもいいが、それだといつもと同じだ。

ついつい深酒し、ネットショッピングで不要なものを衝動買いする酔っ払いが爆誕するだけ。

そこで、だ。

趣味のランニングと最近ハマっているサウナ、両方を楽しめるナイスな案を思いついた。

まずはランニングの格好に着替え、車で銭湯へ行く。
駐車場に車をとめたら適当に周囲を走り、ひとっ風呂あびて帰ってくればいいのだ。

あとはカラカラに渇いた喉にビールを流し込んで寝るだけ。

我ながら冴えに冴えている。紗栄子、いや冴羽 獠と言っても過言ではない。

19時40分、そっと家を出る。

銭湯には20時前に着いた。

もっと近くにあればいいのに、と思う。貴重な一人時間、往復40分の時間が惜しい。

準備体操もそこそこに、駐車場から走り始める。

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東へ、東へ。

よきところで折り返し、再び銭湯を目指す。

西へ、西へ。

駐車場に戻ってきたのは40分後。8kmは走れたのでよしとする。ちなみに8kmは「はちきろ」と読む派だ。そして洗濯機は「せんたっき」と読む。

ここからはお待ちかねの銭湯タイムだ。

異彩を放つスポーツスタイルで意気揚々と入場。「ストイックなアスリート」を演出できて大変気持ちがよい。

まずは体を洗い、湯船へイン。

ランで疲労した筋肉をほぐし、サウナへゴー。

日曜21時のサウナはめちゃくちゃ混んでいた。

日本におけるサウナブームの到来が叫ばれて久しいが、こんな田舎にもその波は確実に押し寄せている。

ただでさえ人気のサウナが、コロナによる入場制限がされている現在は定員が9人だ。

タイミングが悪いと順番待ちとなる。ドア付近をウロウロする裸のおっさん。こんなに気持ちが悪い光景はなかなかない。

サウナに入ると自分との戦いがスタートする。

もっともアツい最上段で10分、これが基本だ。

10分経てば先に入っていた人間はだいたい出ていく。

「より長く入っている方が強い」

そう思い込んでいる節がおれにはあるので、金髪大学生が3分で出ていったときなどは勝手に優越感をいだかせていただいている。

このにわかサウナーが!!(心の叫び)

10分後、自分より先に入ったのに残っている強サウナーがいたら、そこからは一騎打ちだ。

全員倒して出るんだ、おれは。

しかし相手もおれと戦っているつもりか、全然出ようとしない。

特にサウナハットやサウナマットを持参している人は手ごわい。

意地と意地のぶつかり合い。すごい兵(つわもの)がいたもんだ。
※混んでるときは迷惑になるのでやってません

兵(つわもの)との、文字通りアツい戦いを制して浸かる水風呂の気持ち良さったら。

その後の外気浴がまた、ね。

これが世に言う「ととのう」というやつだろう。

なんでも「β-エンドルフィンが出て副交感神経が優位になる」のがその正体だとか。

2回目以降のサウナは1回目ほどつらくなくなる。不思議な体験だ。

サウナ、水風呂、外気浴を3セット繰り返したあとには、すっかりととのえられたおれがいた。

おれの中に「ととのい」というパラメーターがあればSランクに達しているに違いない。

サウナ道のお師匠さんも、どこに出しても恥ずかしくないと背中を押してくれるだろう。

そんなものはいないが。

それにしても昨今、猫も杓子も老いも若きも「ととのい」を求めている理由がこれか。

庭にサウナ設置したいな。サウナ屋さんになってもいいかもしれない。1回100円でどうだ。

外気浴で少し冷えた体を、最後は露天風呂で温める。

夜空には満月が輝いていた。

ぼーっと月を見ながら過ごした10分間が幸せすぎて、今日のことはこの先もずっと覚えているんじゃないか、そんな風にさえ思った。

帰宅したのは22時30分。

ランニングとサウナによって干からびた体に金麦を流し込む。

最高だったのは言わずもがな。

ありがとうサントリー。

勢いで2缶やっつけてやった。500mlのやつをね。

走ってサウナして、グッと飲んでグッと眠る。至高の夜でした。

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