日曜の朝、ふとプリキュアを見たら映像がビックリするほど綺麗だった。
いったいなんなんだ。
作画技術が飛躍的に向上したのだろうか。何かがデジタル化されたことによるものだろうか。
ぼくにはわからないが、しばし「綺麗なプリキュア」に目を奪われる。
プリキュアのプリはプリティの略で、ただでさえカワイイという意味を持っているんだから「綺麗なプリキュア」はもう最強だな。
現代の技術が生み出したそんな最強アニメが流れているにもかかわらず、1mmも興味を示さない2人の娘たち。
あれ、女の子はみな一度はプリキュアの道を通るって聞いてましたけども。ふたりはプリキュアじゃないようだ。
見るのはYouTubeばかり。大人にはよくわからない動画を見てはゲラゲラ笑っている。
絶対にプリキュアの方がおもしろいと思うのだが、なにか子どもの感性に響くものがあるのだろう。
親としては、学びが得られるような教育的な動画を見てほしいと願う。
さわやか3組とか。そんなものはないか。
せめて、食べ物を粗末にしたり、モノを壊したりして楽しんでいるYouTuberは好きにならないでくれ。頼みます。
3歳の幼児ですら自分で見たいものだけを選んで見ている現代。すごい時代だとつくづく思う。
それに比べて、テレビから流れてくるものをただ受け入れるしかなかった自分の幼少期。
毎日、朝、夕方、夜の時間帯に何かしらのアニメが流れていて、テレビの前で心を躍らせていたっけ。
いま振り返っても、朝から『北斗の拳』を放送するなんて狂気の沙汰としか思えない。
あべし!で始まる1日、かなり嫌だろ。
そのほかにも、ドラゴンボール、スラムダンク、キン肉マン、らんま1/2、セーラームーン、日本昔ばなし、マキバオー、ぬ~べ~、ダイの大冒険、クッキングパパ、キテレツ大百科、マーマレード・ボーイ、きんぎょ注意報、幽☆遊☆白書、パプワくん、アラレちゃん、一休さん、キャンディキャンディ、ハイジ、ラスカル、ラッキーマン、ターちゃん、ボーボボ、魔法陣グルグル…
それでも飽き足らず、衛星放送で毎日夕方に流れていた「衛星アニメ劇場」もしっかり見ていた。
あずきちゃん、ガジェット警部、ドッジ弾平、キャプテン翼、モンタナ・ジョーンズ、三銃士、うる星やつら、タートルズ…
おっとっと。あやうくただの「古き良き昔を懐かしむキモキモおじさん」になるところだった。あぶない刑事。
とにかく、今の子どもたちは昔より楽しい時代を生きているのは間違いない。
ただ見る番組の選択肢が多様すぎて、大人になったときに「あの頃見ていた番組あるある」的な共通の思い出ができないんじゃないだろうか。
ちょっとだけかわいそうだなと思う。