2015年9月、シルバーウィークに予定が無さすぎて家でダラダラしているときに、ふと思い立ちました。
「雲海を見に行こう!」
雲海は一生に一度は見ておきたいと思っておりましたので、さっそく妻と出掛けることにします。
北海道における雲海スポットといえば、トマムの雲海テラスが有名ですよね。
「星野リゾートトマム」というホテルがありまして、そのすぐ傍にあるゴンドラで登った先に「雲海テラス」という絶景スポットがあるのです。
雲海は早朝に発生しますので、ホテルに宿泊して早起きして見に行くのがベストです。
しかしこちとら急に思い立ってますからね。
ホテルなんざ予約してませんし、これから予約しようにも連休中は満室だ。
でも別にホテルに宿泊しなくても、ゴンドラに乗って雲海テラスに行くことは可能です。
ということで「明日の早朝にトマムに行くぞ!」というざっくりしたプランのもと、とりあえず旭川に向けて出発です。
3時間ほど車を飛ばして、まだ行ったことがない旭川駅前のイオンへ。
子どもがいる家庭ならそれなりに楽しめると思いますが、30歳の子なし夫婦にとってはあまり見るお店がない。
もっと若者向けのオシャレなお店が多いといいのにな。
イオンから駅前に飛び出すと、たまたま「食べマルシェ」というイベント開催中。
道内の色んなフードが大集合していましたので、ちょうどお腹も空いたしラーメンを食べました。
その後、イオンに戻り仙台牛タンのお店で正式な夕食をとりました。
で、時間はまだ20時前。
さすがにトマムに向かうには早すぎるので、旭川にある「万葉の湯」というスーパー銭湯的な場所で休むことにしました。
お風呂に入って、仮眠室のイスで眠る。
仮眠室はすごい混んでて、空きのイスがなかなか無い。
不思議なのは、小さい子どもが多いこと。
なんで子どもをこんなところに連れて来て、決して寝心地が良いとは言えないイスに寝かせているんだろう。
ホテルが満室だから?
ホテルに泊まるよりも圧倒的にリーズナブルだから?
わかんないけど、どっちにしろ、そこまでして出掛ける必要ないんじゃないかなと思った。
何だか深夜のファミレスに子どもを連れてきている家族を見たときのような不健全さを感じました。
で、僕らは深夜1時頃にそっと抜け出して120kmほど離れたトマムに向かいます。
ゴンドラの運行開始は4時。トマムには3時30分頃に着いたでしょうか。
が、駐車場にはすでにたくさんの車!
ゴンドラの券売機にも行列。
10分くらい並んでチケットを購入。(往復1,900円/人)
しかし、その行列は、序章にしかすぎなかったのです。
ゴンドラ乗り場に向かうと、そこに待っていたのはさっきのとは比べ物にならないほどの長蛇の列。
建物の外まではみ出してます。
僕達行列大嫌い!
でも待つしかない。耐える。
30分後、やっとゴンドラ乗れました!
テラスに着いたのは5時20分。ちょうど朝日が昇ってくる時間!
朝日さいこー!
で、肝心の雲海はと言うと………
ぽつねーん
ホテル付近につくねーん
視界、良好!
下界、丸見え!
あかんやん!
…仕方ないよね。
雲海だっていつも見れるわけじゃなし。
発生率は30~40%っていうし。
むしろ見れないときの方が多いんだもん。仕方ないさ。
ちなみにバッチリ発生したときはこんなんなるそうです。
流れ込む雲がとても綺麗。
まさに絶景やね!
再びゴンドラに乗り込み下山。
下界に降りると、これからテラスに登る人々が作るゴンドラ待ちの行列はさらに長くなっておりました。
きっと彼らはこれから1時間近く待つでしょう。
1時間待って上に登っても、してへんで!
雲海、発生してへんで!!
と、教えてあげたい気分でした。
目的を果たした我らはトマムを後にします。時間はまだ6時。今日は始まったばかりだぜ!
然別湖や三国峠に寄りながら層雲峡へドライブ。
景色良し。
空気良し。
俺良し。
そして最後の目的地、層雲峡へ着いたのは9時半。
紅葉を迎え始めた黒岳に登りにきました。
連休中ということもあって、ロープウェイ乗り場にはまたも行列。
20分くらい待って、ロープウェイに乗り込み5合目へドヒューン!(往復1,950円/人)
さらにペアリフトに乗って7合目へバビューン!(往復600円/人)
労せずしてすでに7合目。頂上までは楽勝やで!
と思って登り始めると、足元が悪くてなかなか難儀。
僕、登山の経験がほとんど無くて、整備された登山道の方が多いと思ってました。
でも全然そんなことないんですね。
けっこうなKWSS(険しさ)
僕らの少し前を歩いていた初老の女性、岩場でバランスを崩して2メートルくらいの高さから後ろに倒れましたからね。
女性は岩に「ごっちーん!」と頭をしたたかに打って、それを間近で見ていた僕は
「あ。これヤバいやつ」
と思ったんですけど、女性は「いててて…」っつってすぐ起き上がったのでヤバいやつじゃなかったです。
でも女性は大事をとってそこで引き返して下山していました。
険しい道(と言っても登りやすい方なのかな?)を1時間ほど歩き、頂上に着きました。
やっほー!
登りきった爽快感を味わって、下山。
下山時は余裕でこんな写真も撮れます。
10:27に登り始めて、下りきったのは12:56でした。
楽しかったな、黒岳。登山って面白いなぁ。
層雲峡からは寄り道せずに北見へ向かい、15時過ぎに帰宅。
疲れたけど良い旅でした。
移動時間だけで10時間18分、距離にして533km(google調べ)
まだまだ僕たち足軽だな。