汚い政治家どもへ

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今国会での受動喫煙防止法案の成立が見送られることとなりました。

 
 
厚生労働省が提示した厳しい案に対し、自民党内から反対意見が出て折り合いがつかなかったことによるものです。
 
 
僕自身はたばこを4年前に辞めましたが、家族に友達に会社の上司、周りに喫煙者はたくさんいますので、そういう身近な喫煙者に何か意見をすることはしません。
 
 
喫煙者の現在の境遇を思うと同情さえ感じます。
 
 
日本の受動喫煙防止対策は世界最低レベルだそうですが、先進国だからと言って無理して他の国に合わせなくても、それぞれの国にそれぞれの文化があっていいと思います。
 
 
 
ただ、政治の世界の汚さには辟易します。
 
 
「ラグビーワールドカップと東京オリンピックに向けて受動喫煙防止に向けた対策を強化していきましょう」
 
 
と閣議決定までして、国全体で一丸となって進めていこうとしていたのに。
 
国の方針として皆で決めたことなのに。
 
 
いざ法案制定の段になるとギャーギャー反対意見を唱え出す自民党たばこ議連のクソどもね。
 
 
国民の8割を占める非喫煙者の健康被害よりも、力を持つ少数の喫煙政治家の言葉が優先されるってどう考えてもおかしくないですか。
 
 
「飲食店の利益が落ちるから」というのが反対派の表向きの理由みたいですが、
 
 
たばこを吸う人がいくら力説したところで「どうせたばこを吸う場所を制限されたくないからでしょ」としか思えないんです。
 
 
そんな身勝手な振る舞いだけでは飽き足らず、「合法的な嗜好品なのに禁止薬物のような扱いを受けるのはおかしい」と権利を振りかざして開き直る始末。
 
 
吸わない人の「キレイな空気を吸う」権利はどうでもいいのですか。
 
 
別に吸うなとは言ってない。
 
吸う自由も吸わない自由もあっていい。
 
大事なのはお互いが迷惑かけずに気持ちよく過ごせることですよね。
 
 
時代の流れで吸える場所はどんどんなくなっているけど、吸わない人の方が圧倒的多数のこのご時世、少数派の我慢は仕方ないのではないでしょうか。
 
 
仮にも国を背負って立つ人間が、自分の「たばこ吸いたい」という欲求を満たすために、他の4人を不快にさせても平気でいられる、その神経が理解できないのです。
 
 
海外でも飲食店の売り上げ低下は懸念されていたものの、実際禁煙にしてみたら売り上げは落ちなかったというデータがありますけど、その辺はどう反論なさるおつもりなんでしょうね。
 
 
日本も面積とか業態に関わらず、せーので屋内禁煙を実施したらどうだろ。
 
 
中途半端に吸える店と吸えない店を分けたりするから「売り上げに差が出るんじゃないか」と不安になるけど、一斉に全面禁煙にすればどこも条件同じじゃない?
 
 
最初に言った通り、僕は厚労省の厳しい案でも自民党の緩い案でもどっちでもいいんです。
 
 
ただね、もしも僕が喫煙者で、部長クラスの偉い人だったと仮定したとしましょう。
 
部下を連れて飲みに行ったとき、皆たばこを吸わないのに、部下が自分に気を使ってたばこを吸える店を選ぼうとしたら迷わず止めますけどね。
 
 
僕が我慢すればすむことだから、たばこを吸えない店に行きましょうって言いますし、世の喫煙者の皆様もそう思ってる方が多いのではないでしょうか。
 
 
地位にあぐらをかき、
 
周りの気遣いを当然の権利と錯覚し、
 
自分の欲求のために部下の健康を害することを厭わず、
 
率先して喫煙可のお店に入る部長。
 
 
それがこの国の将来を担う第一党の国会議員だと言うのが何より悲しい。

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