俺流の歯磨き。そして検診へ。後編

スポンサーリンク

前編はコチラ↓

前回のあらすじ

年老いてから後悔しないよう、オーラルケアに勤しむ毎日。

そして迎えた定期健診の日。

意気揚々と歯医者の門をたたいた木村を待ち構えていた結末とは……!?

待合室にて

まずは受付を済ませ、待合室で順番を待ちます。

本棚にはチャンミーの本。誰がこれを置いたのか、なかなか良いセンスをお持ちで。

チャンミーを読みふけっていると、治療室から男の子の「痛い痛い」と泣き叫ぶ声が響いてきました。

わかる、わかるぞ。

何歳になっても歯医者は怖いものです。

お母さんに連れられて治療室から出てきた男の子は、4~5歳くらいでした。
思っていたより小さかった。そんなに小さいのによく頑張ったね、少年。

おじさんも頑張るよ、という気持ちになる。

歯茎チェック

いよいよ僕の名前が呼ばれ、治療室へと通されます。

診察台に座って待っていると、モニターには映画「バックトゥザフューチャー」が流れていました。

えぇぇ…

ふつう治療室のモニターでバックトゥザフューチャー流す?

スポンサーリンク

いやバックトゥザフューチャーは好きだけども。

最初と、合間のうがいのときしか見られないのにストーリー性のある映画流すなよ!

相場はトムとジェリーだろうに!

さっきのチャンミーといい、独自のセンスを持ったスタッフがいるに違いない。

先生の診察が始まる前に、衛生士さんによる歯茎の検査が施されました。

歯茎に何かを突っ込んで、歯周ポケットの深さを測る例の検査です。

たぶん細い棒みたいなのを入れられているのでしょうが、あれ苦痛ですよね。

全部の歯の表側と裏側やるから長いし、たまに痛いし、だいたい血でるし。

そんな苦痛を乗り越えて出された検査結果もあまり芳しくなく、歯周病の進行を宣告されているようで気分も落ち込みます。

先生、登場

そしていよいよ、満を持しての先生登場。

男性で、年齢は50歳くらいかな。
優しそうな顔と穏やかな話し方で、なかなか人気がある先生。

丹念に僕の口を見てくれています。

さぁ、どうですか!歯医者さんに褒められる歯を目指して続けてきた私の努力の成果は!!

奥歯に虫歯ありますね。

あるんかい!虫歯、あるんかい!泣

僕のこれまでの努力はいったい…

まぁ、これまでも検診の2回に1回くらいの割合で虫歯は見つかっているんですけどね…。

努力の方向が間違っているのかもしれません。

虫歯治療

今回奥歯に見つかった虫歯、少し削ってみたら思いのほか進行していたようで、けっこう深く削られました。

当然麻酔はするのですが、歯を削る機械の音、めちゃくちゃ怖くないですか?

ギュイイイイイイン!!ガガガガガガガガガ!!!!

口の中で凄まじい音出しているじゃないですか。

ねぇ大丈夫?

その機械、見えてないからどんなモノかわからないんだけど、こっちには音しかヒントがないから。

そんな大きな音を出す、恐らく何かがとんでもない速さで回転している機械を口に入れて大丈夫なの?

ちょっと手を滑らせて歯茎とかほっぺの内側の肉がぐちゃぐちゃになったりしない?

そういえば、口裂け女は歯医者さんによる医療事故で口が裂けたんじゃなかったっけ…?

下手したら僕も口裂け男になる可能性、あるってこと?

ひぇぇぇ~!ポマードポマードポマード!!

そんな恐怖と戦っています。

いっそのこと、もう全身麻酔で意識のないうちに全部やってほしい。

などと思っていると、ふと、頭に何か柔らかいものが当たっていることに気付いたんです。

あれ…?

もしかして、これは、この感触は…

おっぱい、か…?

位置的にはどうだ?うむ、衛生士さんが立っているあたりだ。

高さ的には?やはり衛生士さんの胸のあたりだろう。

そこからはもう、おっぱいに全ての意識が持っていかれたので、恐怖は全く感じなくなっていました。

そして気付いたときには治療は終わっていたのです。

おっぱいは地球を救う

僕はこのとき確信しました。

おっぱいは地球を救う、と。

今後、日テレ24時間テレビのテーマはこれでいくべきです。

愛よりもおっぱい。恐怖を凌駕する存在であるおっぱい。おっぱいさえあれば世界は平和です。

はっ

ちょっとおっぱいおっぱいうるさかったですね。

中年のおっさんが公共で連呼していいワードではありませんでした。

でも、歯医者での治療においてこの方法は本当に有効なんじゃないかと思います。

ここで重要なのは「なにか柔らかいものを頭に当てる」ということです。

本物のおっぱいじゃなくても、タオルかなんか適当なものを当てさえすれば、あとは患者が勝手に

「これはおっぱいかもしれない」

などと妄想してくれるので大丈夫です。

男性の想像力は意外と豊かなので心配はいりません。

気を取られている隙に歯を引っこ抜いても気付かないでしょう。

いや、それは気付くかさすがに。

治療を終えて

歯をけっこう深く削ったので、穴をふさがなくてはなりません。

ふさぐものの定番と言えば?

そう、

銀☆歯

だね!

やったねおめでとう!よ!銀メダル!

ありがとう!いやありがとうじゃねーんだマジで。

明らかに僕よりケアを怠っているのに、全然虫歯にならない人もいるじゃないですか。

本当に羨ましいですよ。

自分の子どもにはそんな思いをさせたくないので、歯磨き習慣をつけるとともに、ミュータンスレンサ球菌をうつさないように気をつけています。

「いつまでも輝く白い歯」

自分には叶いそうもないその願いは、もう子どもに託したのでした。

スポンサーリンク