新入社員の心得

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4月。

フレッシャーズの姿がまぶしい季節だ。

初めての社会、初めての職場、初めての業務と、大変な思いで毎日を過ごしていることと思う。

緊張するし、覚えることも多いし、疲れ果てちゃうよね。

わかる、わかるよ。俺も新入社員のころ、同じような気持ちでいたから。

経験が人間を育てる

今から13年前のこと。

俺はTさんという上司の下で仕事をすることになった。

Tさんは5人の部下を抱えながら仕事をこなしていた。何でも知っているし、色々なことに気が回るすごい人だ。

新人でミスばかりの俺からしてみれば、どうやったらこんなに仕事ができるようになるんだろうと常々思っていた。

入社して半年が経った頃だろうか。

会社の飲み会帰りにTさんと2人で歩いていたとき、お酒が入った勢いで聞いてみた。

「Tさんはすごい人です。どうすればそんな風に仕事をこなせるようになりますか」

そのとき返ってきた言葉は

「経験だよ。経験を積めば誰でもできるようになる」

というものだったが、当時の俺にはその言葉をにわかには信じられなかった。

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経験を積んだってできない人もいるんじゃないだろうか。

自分はあんな風になれる自信がないな…。

しかしあれから10年以上の時を経た今ならわかる。

Tさんの言ったことは正しかった。

経験が人間を育てる。

最初からできる人間なんていない。

壁にぶち当たるたび、それを乗り越えるために悩んで苦労した分だけ成長できる。

キミたちも、周りのできる先輩に憧れたり、自分は絶対にあんな風になれないと気後れしたりすることがあると思う。

でも大丈夫。

経験を重ねるうちに、いつの間にかそれなりにできるようになるもんだ。

つまり簡単な話が「そのうち慣れる」ってこと。

とは言え、慣れるまでは大変な毎日であることは変わりないわけで、それまでなんとか頑張れとしか言えないんだけど。

ただ、10年以上の経験を重ねたおじさんから、基本的なことだけでもアドバイスを送らせてほしい。

挨拶だけでも頑張ろう

挨拶が暗かったりボソボソしていたりすると、それだけで「なんだアイツ」と思われる。

これは損だ。

新人だから仕事はできなくて当たり前だけど、挨拶ならできるはず。

仕事で困ったことがあっても、他部署の全然知らない人が「あいつはいつも挨拶してくれるから」という理由で助けてくれることもあるぞ。

人のためではなく自分のためだと思って、挨拶だけでも頑張ろう。

「あ」明るく

「い」いつも

「さ」先に

「つ」続けて

メモは汚くとろう

人間は本当にすぐ忘れる。

己の記憶力を過信するな。

ミスチルも「人は悲しいくらい 忘れていく生き物」と歌っている。

だからメモをとるのは大事なんだけど、教えられているそばから一字一句漏らさずメモろうとするのはよくない。

筆記が全然追いつかず、先輩が後輩のメモ待ち、なんて事態はあってはならない。

裏紙などを傍らに置き、要点だけサッと書けばいいんだ。後で清書すればよし。

清書するのは小さなメモ帳じゃなくてA5かA4のノートがいいぞ。

電話応対

電話を積極的に出るように教えられる会社も多いだろう。

しかし入社したての自分あてにかかってくる要件は稀で、転送する場面がほとんどだと思う。

そんなとき、小さなことだけど気を付けてほしいことがある。

例えば、同じフロアにいる山田さん宛てに電話がかかってきたとき、

  1. 転送/保留ボタンを押す
  2. 山田さんの内線番号を押す
  3. 「山田さん、総務課の佐々木さんから電話入ってます」

と言う人がいるが、これは真似してはいけない。

なぜなら、これだと山田さんは回された電話をすぐに取らなければならず、心の準備をする時間がないから。

転送は①→③→②の順番が正しい。

時間にすればたった2~3秒、ほんのわずかだけど、山田さんの中で「佐々木さんと話をするための心の準備」ができる。意外と大事だ。

山田さん宛てに電話がかかってきたが山田さんが不在だった場合、折り返しの電話を頼まれることも多い。

相手が社内の人間だった場合、折り返し先の内線番号を聞きそびれてしまうケースが意外とある。

そんなときは、内線番号表で調べて必ずメモに残そう。

そのひと手間の積み重ねが優しい人間を作る。

TAKE IT EASY

最後に、仕事に向き合う姿勢についてなんだけど、最初から頑張りすぎなくていいと思うよ。

朝、出社前には仕事のことは一切考えなくていい。

一瞬でも仕事のことが頭によぎったら、ブルドーザーを出現させて頭の外に無理やりガガガっと追い出してやれ。

仕事も、仕事以外のことも、楽しんでこその人生だ。

気楽に行こう!俺も、お前も!

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